diary

夏の進軍を待つ

曇天が続いて、肌にしっとりと梅雨の残党がへばり付いている。 もうじき、夏が隊を組み梅雨の前線を蹴散らしながら進軍を始めるだろう。 季節はいつも通り移り変わり、私たちの揺れ動く生活の上を過ぎていく。 ほんの数ヶ月の間に、世界が大きく変わってしま…

晩夏の入口

2020年。 30代前半と呼べるのもあと少しとなった。 先日読んだ本に載っていた、英文学者 福原麟太郎という方のエッセイにある「四十の歌」の一節。 四十の歌は秋の歌である、蕭条として心が澄んでくる、あきらめのすがすがしさを身にしみて覚える。(中略) 天…